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沖縄県八重山地方のよもやま


by yaimauta
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八重山の音階について

八重山の音階について_c0007973_21262483.jpg先日、上級クラスで質問が出ました。「何のことを言われているのかわかりません?takrainさんの言ってる言葉の意味が理解出来ません。紙に書いてもらえませんか?」今まで、できるだけサラッと説明してきたつもりですが、とうとう、来る時がやってきました。

僕は、八重山のネイティブではありません。また、八重山古典民謡の指導者でもありません。大阪に産まれ育ち、現在も大阪に住む、市井の愛好家に過ぎません。ですから、僕の知識や理解がすなわち師匠のそれと一致するはずはありません、あり得ません。

練習会でも、その立場をわきまえ、できるだけ「教える」とか「指導する」ということは避けてきたつもりです。しかしながら、何年か学んできた中で、僕たちが過去の音楽教育の中では得ることができなかった、八重山古典民謡固有の特徴がある、ということが気になってきました。

初めて「鷲ぬ鳥節」を唄う人の唄と、自分の唄との違いに少し気付いてきたという感じです。違いは、発声、節回し(と書いておきます)、音程、と色々あるのですが、特に「音程」についてはとても難しくて「書いて表す」ことは至難の業、さらに自分自身が本当に師匠のおっしゃることを正しく理解しているのかについての自信もありません。

そんな状態ですが、自分なりに「書いて表す」ことにトライしてみたいと思います。ですから、ひょっとして的はずれなことを書いてるかも知れません。お気付きの方がいらっしゃいましたら、どうぞ、御指導下さい。よろしく御願いいたします。

まずは、音階表です。手っ取り早いので、ピアノの鍵盤を書いてみました。「C」で始まるハ長調がシンプルで都合がいいのですが、普段使っている「B」のものの作ってみました。八重山の音階と対応させてみてください。本調子の「尺」と二揚げの「中」はワザと幅広くしてあります。

これについて、御意見・御質問がある方はお知らせ下さい。

※読んで下さる方がいらっしゃるようでしたら、続きとして「三味線・唄・笛の音階」「本調子の尺、二揚げの中」「開放弦の音」などについて書いてみたいと思います。
by yaimauta | 2005-12-21 21:26